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finerenoneでCKD合併2型DMの心血管リスク低下

2020年12月7日  専門誌ピックアップ

レニン・アンジオテンシン系阻害薬で治療中の慢性腎臓病(CKD)を合併した2型糖尿病患者5674例を対象に、非ステロイド性選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬finerenoneの心血管転帰への効果を無作為化プラセボ対照試験で検証(FIDELIO-OKD試験)。試験開始時の心血管疾患(CVD)有病率は45.9%で、追跡期間中央値は2.6年だった。 その結果、プラセボ群に比べると、finerenone群で複合心血管転帰(心血管死、心筋梗塞、脳卒中または心不全による入院)リスクの低下が見られた(ハザード比0.86、95%CI 0.75-0.99、P=0.034)。試験開始時のCVD既往の有無との相互作用は見られず、複合心血管転帰発生ハザード比はCVD既往あり群0.85、なし群0.86だった(相互作用のP=0.85)。治療下で発現した有害事象発生率は両群同等で、高カリウム血症による永続的治療中止率は、CVD既往がある患者のfinerenone群で2.3%、プラセボ群で0.8%、CVD既往がない患者では2.2%、1.0%といずれも低かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集...