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褥瘡予防にシリコーンフォームドレッシングが有効

2020年12月7日  専門誌ピックアップ

ベルギーの8施設で、褥瘡発生リスクのある入院患者1633例を対象に、シリコーンフォームドレッシングの褥瘡予防効果を無作為化比較試験で検討した。 intention-to-treat集団(1605例)で、試験的治療群[病院規定の手順に基づく褥瘡予防(標準治療)+シリコーンフォームドレッシング]の4.0%、対照群(標準ケアのみ)の6.3%にカテゴリ2以上の褥瘡が発生した(相対リスク0.64、95%CI 0.41-0.99、P=0.04)。試験的治療群の2.8%、対照群の4.8%(同0.59、0.35-0.98、P=0.04)に仙骨部褥瘡、1.4%、1.9%に踵部褥瘡が発生した(同0.76、0.34-1.68、P=0.49)。 ■この記事に対する有識者のコメント 小宮靖弘 国立紫香楽病院 整形外科・リウマチ科医長 現在、療養型病院に勤務しているが、難病や寝たきり患者の踵部や転子部の褥瘡は、一旦発生すると難治性でなかなか治癒しない。踵部は尖足変形のある患者、転子部(大転子)は股関節に内転拘縮のあるパーキンソン病患者に多い印象である。 今回の調査でシリコーンフォームドレッシングは、入院中のリス...