ウイルス感染症ワクチンの開発成功率は10%
2020年12月8日
Annals of Internal Medicine
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン開発の予測に役立つ情報を探るべく、最新のウイルスワクチン開発の成功率を検討。ClinicalTrials.govに登録されている23の新興または再興ウイルス感染症のワクチン候補(202種)の臨床試験606件(被験者計26万7343例)を対象に、開発の進捗および成功率を検討。第II相試験開始から10年以内の米国食品医薬品局(FDA)認可取得を成功と定義した。 その結果、ワクチン開発の成功率は10%で、ほとんどがH1N1ワクチンまたはH5N1ワクチンだった。第II相試験からFDA認可取得までの平均期間は4.4年で、6.4週から13.9年の範囲だった。追跡期間内での開発フェーズ移行達成率は第I相試験から第II相試験で38.2%、第II相試験から第III相試験で38.3%、第III相試験から認可取得まで61.1%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用され...
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