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教授昇進率の性差、35年間でいまだ縮まらず

2020年12月8日  New England Journal of Medicine

米国で1979-2013年に医学部を卒業した55万9098人と2018年までの大学教員データを対象に、大学病院の教授職や学科長への昇進状況に見られる性差を検討。調整Cox比例ハザードモデルを用いて早期コホート(1979-97年)と後期コホート(1998-2013年)で比較した。 コホートの大部分で、女性の准教授または教授への昇進または学科長任命の達成率は、卒業生の女性の割合に基づき推算した予測値よりも低く、基礎系と臨床系の学科ともにほぼ同じ結果が見られた。卒業年度や学科などで調整した解析で、男性よりも女性の方が助教から准教授への昇進率(ハザード比0.76、95%CI 0.74-0.78)、教授への昇進率(同0.77、0.74-0.81)、学科長への任命率(同0.46、0.39-0.54)が低かった。昇進の性差に経時的な縮小は見られず、教授への昇進率の性差は早期コホートよりもむしろ後期コホートで拡大していた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンフ...