特発性肺線維症(IPF)患者1114例を対象に、空気動力学径10μm(PM10)以上の粒子状物質と二酸化窒素(NO2)への曝露が死亡率に及ぼす影響を特定。全国規模の曝露予測モデルを用いて、患者の居住地で個別の長期PM10濃度とNO2濃度を推定した。 追跡調査期間中央値3.8年で、患者の69.5%に死亡または肺移植が発生した。個人および地域ごとの共変量で調整後、NO2濃度10ppb上昇当たり死亡率が17%増加した(ハザード比1.172、95%CI 1.030-1.344、P=0.016)。患者を年齢または性別で層別化した場合、NO2が高齢者の死亡の有意な予後因子だった(同1.331、1.010-1.598、P=0.010)。年齢と性別を同時に層別化した場合、高齢男性でNO2は死亡との強い関連が示された(1.305、1.072-1.598、P=0.008)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものでは...
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