下肢血行再建、硬麻/脊麻で全身麻酔より死亡率低下

カナダ・オンタリオ州で、初回下肢血行再建術を受けた18歳以上の患者2万988例を対象に、硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔または全身麻酔と臨床転帰、在院期間、再入院との関連性を効果比較研究で検討。 対象患者の30.7％に硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔、69.3％に全身麻酔を使用していた。各施設の硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔実施率は0.6％から90.6％と幅があった。対象期間中、硬膜外/脊髄麻酔の使用が17％低下した。30日時死亡率は、硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔群3.2％、全身麻酔群4.4％だった。補正後、硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔群の30日死亡率は全身麻酔群より低かった（絶対リスク減少率0.72％、95％CI 0.65-0.79、オッズ比0.68、95％CI 0.57-0.83、死亡1件を予防するための治療必要数139）。全身麻酔群と比べると、硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔群では、入院中の心肺および腎合併症発現率が低く（オッズ比0.73/脊髄、95％CI 0.63-0.85）、入院期間も短かった（－0.5日、95％CI－0.3-－0.6日）。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを...