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在胎期間が短いと10歳までの入院率上昇

2020年12月8日  British Medical Journal

英イングランドで、出生時の在胎期間と10歳までの入院の関連を検討すべく、レコードリンケージを用いたコホート研究を実施。2005年1月から2006年12月に国民保健サービス(NHS)病院で出生した単胎児101万8136例を対象とした。 その結果、小児期の入院に在胎期間と強い関連性が見られた。正期産児(在胎期間40週)と比べると超早産児(同28週未満)の入院率が最も高かった(補正率比4.92、95%CI 4.58-5.30)が、38週で出生した小児もなお入院率が高かった(同1.19、1.16-1.22)。在胎期間と入院との相関性は、年齢とともに低下した(交互作用のP<0.001)。正期産児と比べると、在胎期間28週未満で出生した小児の補正率比は、1歳未満までで6.34(95%CI 5.80-6.85)で、7-10歳時には3.28(同2.82-3.82)まで低下したが、38週で出生した小児はそれぞれ1.29(同1.27-1.31)、1.16(同1.13-1.19)だった。特に乳児期で、感染が超過入院の主な原因だった。このほか、呼吸器および消化器障害が、2歳までの入院の原因の大きな割合を占め...