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日本のPCI、待機的PCIが占める割合は米の2倍以上

2020年12月10日  Journal of the American College of Cardiology

全米心血管データ登録CathPCIレジストリと日本心血管インターベンション治療学会J-PCIレジストリの2013-17年のデータを用いて、日米の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)実施状況の推移を比較した。 その結果、米国のPCI件数は2013年の55万872件から2017年に63万7650件へ15.8%増加し、これは主に非待機的PCIの増加によるものだった(傾向のP<0.001)。同期間の日本のPCI件数は18万1750件から24万7274件へ36%増加し、主に待機的PCIの増加に起因していた(傾向のP<0.001)。日本の待機的PCIの割合は米国の2倍以上だった(72.7% vs. 33.8%、P<0.001)。日本ではPCI前にコンピュータ断層血管造影を実施する頻度が米国よりも高かった(22.3% vs. 2.0%、P<0.001)。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 この論文は日米のPCIの絶対数とその内訳を時期を絞って比較したものであるが、日米のPCIの用いられ方、さらにその術前検査に顕著な違いがあることを示している。 米国がCO...