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ペムブロリズマブがMSI-H/dMMR転移性大腸がんの1次治療に有効

2020年12月10日  New England Journal of Medicine

治療歴のない高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)ミスマッチ修復機能欠損(dMMR)転移性大腸がん患者307例を対象に、ペムブロリズマブの有効性を第III相非盲検試験で検討。患者をペムブロリズマブ投与群(200 mgを3週間ごとに投与)と化学療法群(5-フルオロウラシルをベースとして単独またはベバシズマブもしくはセツキシマブとの併用)に無作為に割り付けた。主要評価項目は、無増悪生存期間と全生存期間とした。 追跡期間(無作為化から2回目の中間解析のデータカットオフまで)中央値32.4カ月時に、ペムブロリズマブは無増悪生存期間に関して化学療法に対し優越性を示した(中央値16.5カ月 vs. 8.2カ月、ハザード比0.60、95%CI 0.45-0.80、P=0.0002)。追跡期間24カ月時の制限付き平均生存期間の推定値は、それぞれ13.7カ月と10.8カ月だった。グレード3以上の治療関連有害事象の発現率は、ペムブロリズマブ群22%、化学療法群66%(うち1例死亡)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名で...