赤肉を植物タンパクに置き換えて冠動脈心疾患リスク低下

1986-2016年の米国医療従事者追跡調査（Health Professionals Follow-up Study）コホートを用いて、赤肉摂取と冠動脈性心疾患（CHD）との関連を検討。調査開始時に心血管疾患やがんのない男性4万3272例を対象とした。 その結果、102万3872人年の追跡期間中、新規CHD事象が4456件記録され、そのうち1860件が死亡に至った。食事、非食事の危険因子で多変量補正後、赤肉全体、未加工赤肉、加工赤肉の摂取でCHDリスクがやや上昇し、1日1食分増加当たりのハザード比は赤肉全体で1.12（95％CI 1.06-1.18）、未加工赤肉で1.11（同1.02-1.21）、加工赤肉で1.15（同1.06-1.25）だった。赤肉と比べると、1日に1食分の植物性タンパク（ナッツ類、マメ類、大豆）摂取によりCHDリスクが低下し、ハザード比は赤肉全体との比較で0.86（同0.80-0.93）、未加工赤肉との比較で0.87（同0.79-0.95）、加工赤肉との比較で0.83（同0.76-0.91）だった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。...