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先天異常があると成人期までがんリスク上昇

2020年12月12日  British Medical Journal

北欧4カ国の国民健康登録を用いたコホート内症例対照研究で、先天異常とがん発症の関連を検討。1967年から2014年に出生した国民のがん症例(0-64歳)6万2295例と対照72万4542例を対象に、ロジスティック回帰モデルを用いてオッズ比、99%信頼区間(CI)を算出した。症例の3.5%、対照の2.2%に出生時に主要な先天異常があった。 その結果、オッズ比は、主要な先天異常があると1.74(99%CI 1.63-1.84)、非染色体性先天異常があると1.54(同1.44-1.64)、染色体性先天異常があると5.53(同4.67-6.54)だった。がんのオッズ比は先天異常の数が多いほど上昇し、年齢が上昇するに伴い低下した。何らかの非染色体性先天異常があると、青年(15-19歳、オッズ比1.58、1.31-1.90)、小児(0-14歳、同2.03、1.85-2.23)よりも成人の方がオッズ比が低かった(20歳以上、同1.21、1.09-1.33)。染色体性異常のある場合の相対的全がんリスクは、小児(同11.3、9.35-13.8)から成人(同1.50、1.01-2.24)へと顕著に低下し...