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進行HCCの内部放射線療法、個別線量法で奏効率高い

2020年12月12日  専門誌ピックアップ

切除不能な局所進行肝細胞がん(HCC)患者60例を対象に、イットリウム90(90Y)-微小ガラス球を用いた選択的内部放射線療法の2通りのアプローチを無作為化非盲検第II相試験で検討(DOSISPHERE-01試験)。腫瘍の吸収線量に応じて線量を最適化した個別化線量アプローチ(吸収線量205Gy以上)と腫瘍の吸収線量に関係なく線量を固定した標準線量アプローチ(吸収線量120±20Gy)の有効性を比較した。 その結果、修正intention-to-treat集団(無作為化し治療した56例)で、個別化線量群28例中20例(71%)と標準線量群28例中10例(36%)に客観的奏効が認められた(P=0.0074)。実際の治療内容に基づく安全性解析で、個別化線量群35例中7例(20%)と標準線量群を実施した21例中7例(33%)に1件以上の重篤な有害事象が発現した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものでは...