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HFrEFのGL推奨治療実施に患者活性化ツールが有用

2020年12月13日  専門誌ピックアップ

駆出率低下(中央値32%)を伴う心不全(HFrEF)患者290例(平均年齢65歳、29%が女性、11%が黒人、7%がヒスパニック系)を対象に、患者の治療に参加する意欲を高める患者活性化ツールの介入効果を検討(EPIC-HF試験)。ツールは、受診予定日の1週間前、3日前、24時間前に3分間のビデオ+1ページのチェックリストを患者へ電子送信し、「ガイドラインに基づく治療」(guideline-directed medical therapy、GDMT)開始と薬剤用量強化の選択を促すものだった。 その結果、受診から30日後までのGDMT開始または用量強化の発生率は介入群49.0%、非介入群29.7%だった(P=0.001)。受診後30日時で死亡の発生はなく、入院や救急科受診の発生率に有意な群間差は見られなかった。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 慢性心不全(主にHFrEFの領域)では薬剤のup-titrationへの啓発がトピックとなっている。今年から来年にかけて日本でもARNI、SGLT2iそしてvericiguatなど多数の新薬が導入されようと...