mGOOのステント留置は被膜の有無問わず生存率不良

悪性胃流出路閉塞（malignant gastric outlet obstruction：mGOO）患者を対象に、内視鏡的留置による被覆自己拡張型金属ステントと非被覆自己拡張型金属ステントの効果を多施設無作為化前向き試験で比較した。 その結果、3カ月全生存率は被覆ステント群49.7％、非被覆ステント群48.4％といずれも低かった（log-rank検定のP＝0.26）。短期生存期間設定でのステント機能不全発生率は非被覆ステント群で被覆ステント群に比べ有意に高く（35.2％ vs. 23.4％、P＝0.01）、発生までの期間も短かった。このほか、非被覆ステント群のステント機能不全発生率は壁外腫瘍患者で壁内腫瘍患者に比べ高かった（35.6％ vs. 17.5％、P＜0.01）。サブグループ解析の結果、被覆ステント群で壁外腫瘍患者に比べ壁内腫瘍群でステント内腫瘍増殖発生率（1.6％ vs. 27.7％、P＜0.01）およびステント移動率（2.5％ vs. 15.3％、P＜0.01）が低かった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメン...