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ビタミンD3で高齢者の転倒予防できず

2020年12月17日  Annals of Internal Medicine

米国で、転倒リスクが高く25-(OH)D値が低い(25-72.5nmol/L)70歳以上の高齢者688例を対象に、ビタミンD3補充の転倒予防効果を2段階の反応適応的無作為化試験で検討。主要評価項目は、2年間の最初の転倒または死亡までの期間とし、1日当たりビタミンD3 200IU(対照)、1000IU、2000IU、4000IUの4用量を比較した。 用量探索段階で、主要評価項目発生率は、1000IU/日群よりも2000IU/日群と4000IU/日群の方が高く、1000IU/日を最良用量として選択した(最良の事後確率0.90)。確認段階では、最良用量群(1000IU/日投与期間に限ってのイベント数と観察時間、308例)と対照群(339例)でイベント発生率に有意差はなかった(ハザード比0.94、95%CI 0.76-1.15、P=0.54)。重大な転倒(同1.87、1.03-3.41)と入院を伴う転倒(同2.48、1.13-5.46)のリスクは最良用量群の方が対照群よりも高いことが示唆された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメン...