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妊娠中のIBD治療に母体と胎児の有害転帰との関連見られず

2020年12月17日  専門誌ピックアップ

米国で炎症性腸疾患(IBD)の妊婦1490例を対象に、妊娠中の生物学的製剤およびチオプリン製剤への曝露による妊娠および新生児転帰への影響を前向き観察研究で検討。242例が生物学的製剤に、642例がチオプリン製剤に、227例がその両方に曝露していたのに対し、379例はいずれの薬剤にも曝露していなかった。生児出産は1431件、そのうち1010件で産児の1年時転帰が確認できた。 その結果、生物学的製剤およびチオプリン製剤への曝露で先天性奇形、自然流産、早産、低出生体重、1歳時までの感染症の発生率は上昇しなかった。疾患活動性が高いと自然流産リスク(ハザード比3.41、95%CI 1.51-7.69)および乳児感染症増加を伴う早産リスク(同1.73、1.19-2.51)が上昇した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...