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喘息・アレルギーの長期経過と併存疾患との関連を調査

2020年12月17日  専門誌ピックアップ

オーストラリアのTasmanian Longitudinal Health Studyの参加者3609例(1968年の登録時7歳)のデータを用いて、7歳から53歳までの喘息と関連アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーなど)発症状況・長期経過と肺機能および呼吸器以外の併存疾患との関連を検討した。 その結果、5分類の喘息・アレルギー疾患の長期的変化[▽喘息もアレルギーもほとんどなし(49.0%)、▽後期に花粉症発症、喘息なし(29.5%)、▽早期に喘息とアレルギーを発症したが寛解(6.5%)、▽後期に喘息とアレルギー発症(8.8%)、▽早期に喘息とアレルギーを発症し現在も持続(6.2%)]および4分類の併存疾患の特徴[▽ほとんどなし(61.1%)、▽主に精神疾患(23.9%)、▽主に心血管疾患またはリスク(11.7%)、▽多疾患併存(3.2%)]を特定した。「喘息とアレルギーの後期発症」は、「多疾患併存」との関連が強く(相対リスク比3.3、95%CI 1.9-5.9)、その他の喘息・アレルギー疾患の変化には「主に精神疾患」のみと関連が認められた。慢性閉塞性肺疾患(CO...