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術中に前向き暗示を聞かせて術後疼痛を抑制

2020年12月18日  British Medical Journal

ドイツの三次医療機関5施設で1-3時間の全身麻酔手術を施行した患者385例を対象に、全身麻酔中にイヤホンを通じて実施する暗示療法が術後疼痛およびオピオイド使用量にもたらす作用を盲検無作為化比較試験で検討。被験者を20分間の背景音楽+催眠療法の原理を基にした前向きな暗示と10分間の無音を繰り返す音声を流すグループ(介入群)と無音音声を流すグループ(対照群)に割り付けた。 per-protocol解析の結果、術後24時間以内に使用したオピオイドのモルヒネ当量中央値は介入群4.0mg、対照群5.3mg(P=0.002、Cohen’s d=0.36)、術後にオピオイドを必要とした患者の割合は63%、80%だった(P=0.001)。術後オピオイド使用を回避するための治療必要数は6だった。数値評価尺度で評価した術後24時間以内の疼痛スコアは介入群で一貫して有意に低かった(平均低下率25%)。有害事象は報告されなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンフ...