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上腕骨近位端骨折、転帰予測の意見一致はサルでも困難

2020年12月18日  British Medical Journal

ドイツと米国で半放牧飼育されている霊長目、バーバリーマカク(Macaca sylvanus)5頭と上肢の外傷整形外科手術を専門とする外科医(Homo chirurgicus accidentus)10人を対象に、上腕骨近位端骨折の治療法選択および転帰予測の検者間信頼性を比較行動分析で検討。検者間信頼性はフライスのカッパ係数で評価した。 バーバリーマカク群の方が専門医群よりも治療選択(非手術または手術)の検者間信頼性が低いと思われたが、上腕骨近位端骨折の発生頻度が最も高い高齢者の治療選択および術式選択の検者間信頼性は同等だった。転帰予測の一致度は、バーバリーマカク群で極めて低く(poor)、専門医群で低かった(slight)。専門医群ではほぼ例外なく転帰予測が外れ、転帰を過小評価する傾向が見られた。転帰予測の正解率は、専門医群4.4%(予測90件中4件)、バーバリーマカク群28.9%(45件中13件)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンフ...