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死亡リスクが最も低いLDL-C値は140mg/dL

2020年12月19日  British Medical Journal

デンマークで、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値と全死因死亡との関連性および全死因死亡リスクが最も低いLDL-C値を明らかにすべく、前向きコホート研究を実施(Copenhagen General Population Study)。10万8243例(20-100歳)を9.4年間(中央値)追跡調査した。 その結果、1万1376例(年齢中央値81歳)が調査期間中に死亡した。Cox比例ハザード回帰モデルを用いて評価した全死因死亡の多変量補正ハザード比は、LDL-C値132-154mg/dLと比べると、70 mg/dL未満で1.25(95%CI 1.15-1.36)、189mg/dL超で1.15(同1.05-1.27)だった。全死因死亡リスクが最も低いLDL-C値は、対象全体および脂質低下療法を実施していない参加者で140mg/dL、脂質低下療法を実施している参加者で89mg/dLだった。がんとその他の死因による死亡では、男女別、どの年齢層別でもほぼ同じ結果だったが、心血管死にはこの一貫性は見られなかった。あらゆる程度のLDL-C値上昇で心筋梗塞リスクが上昇した。 この記事への読者...