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バリシチニブ併用でCOVID-19入院例の回復早まる

2020年12月19日  New England Journal of Medicine

重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院成人患者1033例を対象に、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブとレムデシビルの併用療法の効果を二重盲検無作為化プラセボ対照試験で評価した。 その結果、回復までの期間中央値は、併用療法群7日、対照群(プラセボ+レムデシビル)8日だった(回復率比1.16、95%CI 1.01-1.32、P=0.03)。15日目の臨床状態改善オッズも併用療法群の方が高かった(オッズ比1.3、95%CI 1.0-1.6)。組み入れ時に高流量酸素療法や非侵襲的換気を要した患者の回復までの期間は併用療法群10日、対照群18日(回復率比1.51、95%CI 1.10-2.08)、28日時死亡率はそれぞれ5.1%、7.8%だった(死亡のハザード比0.65、95%CI 0.39-1.09)。重篤な有害事象発現率は併用療法群の方が対照群よりも低く(16.0% vs. 21.0%、差-5.0ポイント、95%CI -9.8--0.3、P=0.03)、新規感染も併用療法群の方が少なかった(5.9% vs. 11.2%、同-5.3ポイント、-8.7--1.9、P=0....