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低リスク甲状腺がんの積極的経過観察は有望な治療選択肢

2020年12月20日  専門誌ピックアップ

神戸市の隈病院で、低リスク微小甲状腺乳頭がん患者1179例(平均年齢56歳、88%が女性)を対象に、積極的経過観察の維持率と遵守率をコホート研究で検討。最長追跡期間は12.76年(中央値5.97年)、超音波検査の施行回数は9回(中央値)だった。臨床的理由から76例に手術を施行した。 その結果、平均2.14年(中央値1.47年)時の手術施行率は4.5%、試験終了時の2年以上の非受診率は8.6%だった。構造的進行が見られない患者で、10年時に2年以上超音波検査を実施しなかった患者の割合はカプランマイヤー推定値で21.5%だった。超音波検査10回の経過観察期間の平均遵守率は91%だった。経過観察継続の重要因子に、患者への詳細な検査結果の報告、積極的経過観察に関する教育、医師との協力的な相互関係があった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事...