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COVID-19入院患者の血清転換は4-5週間以内がピーク

2020年12月20日  Annals of Internal Medicine

中国・湖北省武漢市の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)指定病院3施設に2020年1月18日から3月31日の間に入院した成人患者3192例(PCR検査回数1万2780件)を対象に、疾患経過中の血清転換率と疾患重症度との関連性を後ろ向きコホート研究で評価した。 その結果、検査確定COVID-19患者2142例のウイルス陽性率は最初の3日間以内がピークだった。ウイルス陽性の期間中央値は、重症例24.0日、非重症例18.0日だった。ウイルス陽性期間遷延の独立危険因子はCOVID-19重症だった(ハザード比0.700、CI 0.595-0.824、P<0.001)。COVID-19患者のIgM陽性率は、1週目が19.3%、5週目にピーク(81.5%)となり、その後は9-10週間で55%前後に漸減した。IgG陽性率は1週目は44.6%だったが、4週目に93.3%に達し、その後も高値だった。臨床診断による症例でも抗体反応は同様だった。重症例は血清炎症マーカー高値が持続した。非重症例では、ウイルス陽性が持続する患者は、ウイルス陽性持続期間が短期の患者よりも、疾患経過を通してIgM抗体価が低...