高用量インフルエンザワクチンで高リスク高齢者の死亡抑制できず

高リスク心血管疾患患者5260例（平均年齢65.5歳、72％が男性、63％に心不全あり）を対象に、高用量3価および標準用量4価不活化インフルエンザワクチンによる死亡および入院抑制効果を実用的多施設共同二重盲検実薬対照無作為化臨床試験で比較した。主要評価項目は、各登録シーズンのあらゆる原因による死亡と心肺疾患による入院の複合とした。 その結果、インフルエンザ3シーズンの総接種回数は7154回で、5226例（99.4％）が試験を完了した。主要評価項目は、ワクチン接種3577人・シーズン中、高用量3価ワクチン群で884例975件（心血管または肺疾患による入院883件、あらゆる原因による死亡92件、イベント発生率100人・年当たり45件）、標準用量4価ワクチン群で837例924件（それぞれ846件および78件、イベント発生率100人・年当たり42件）に発生した（ハザード比1.06、95％CI 0.97-1.17、P＝0.21）。ワクチン関連有害反応発生率は、高用量群40.5％、標準用量群34.4％、重度の有害反応発生率はそれぞれ2.1％および1.7％だった。 この記事への読者の皆様（医師）か...