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COVID-19流行による精神疾患の症状悪化見られず

2020年12月21日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が精神衛生に及ぼす影響をオランダの全国精神疾患症例コホート研究3件を併合した縦断的研究で評価した。2020年4月1日から5月13日にかけて、うつ病や不安、強迫性障害がある患者1181例といずれの疾患もない対象者336例にオンライン調査を実施し、2006-2016年の過去エピソードと比較した。 その結果、障害数と慢性度に正の用量反応関係があり、自覚的な精神衛生への影響、恐怖が大きく、対処に乏しいことが認められた。COVID-19流行前と流行時の症状尺度4種類のスコアは、うつ病、不安、強迫性障害のいずれかがある患者のほうが、非罹患者よりも高かったが、COVID-19流行中に精神系症状が大きく増加したという報告はなかった。実際、うつ病、不安、強迫性障害の非罹患者ではCOVID-19流行中に症状が大きく増加したが、精神衛生障害が大きい患者では、精神系症状がやや減少する傾向にあった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Commu...