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胃がん治癒切除中の腹腔内大量洗浄で生存率向上せず

2020年12月21日  専門誌ピックアップ

治癒切除術を施行した胃がん患者800例を対象に、術中の腹腔内大量洗浄(extensive intraoperative peritoneal lavage:EIPL)の生存便益を非盲検第III相無作為化比較試験で検討。EIPL群では、胃切除後に42度の0.9%生理食塩水1Lで腹腔内を洗浄してから吸引する手順を10回繰り返した。 3回目の中間解析で、標準手術群(手術単独)に比べてEIPL群の全生存率が有意に高くなる予測確率が0.5%未満となり、無益性のため試験は中止された。中央値2.4年の追跡の結果、EIPL群と標準手術群の全生存率は同等だった(ハザード比1.09、95%CI 0.78-1.52、P=0.62)。3年全生存率はEIPL群77.0%、標準手術群76.7%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら...