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コロナ流行下の看取りと臨床医が心がけた終末期ケア

2020年12月22日  Annals of Internal Medicine

カナダの三次医療機関で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染大流行下の終末期ケア実施状況を臨床医の視点から検討。2020年3月16日から7月1日までに急性期治療室ACUに入室していた末期患者45例、その家族45人、臨床医45人を対象とした。 臨床医の半構造化面接の結果、面会制限や個人用保護具使用義務を課す感染予防対策により終末期ケア実施が困難となっており、実務的および心理的影響が出ていた。患者の30%で入院中の病室内外での家族との面会、28.9%で親族や友人とのバーチャル面会が実施された。患者20例(44.4%)の家族が死亡時に立ち会うことができた。臨床医は家族の不在を「埋める(fill the gap)」役割支援を取り入れ、患者と親族をつなぐ新たな方法を導入することで、患者が忘れ去られた死(unmarked death)を迎えることがないよう努めていた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用さ...