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分娩後異常出血予防のTXA至適用量を提案

2020年12月23日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

帝王切開分娩を予定している妊娠34週以降の妊婦30例を対象に、分娩後異常出血(PPH)予防を目的とした臍帯結紮時のトラネキサム酸(TXA)静注の至適用量を非盲検用量範囲試験で探索。TXA用量は5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg(最大1000mg)の3群とした。 その結果、出血や静脈血栓塞栓症などの重篤な有害事象は見られなかった。TXAの血漿濃度は用量比例的に増加した。全用量群で投与後1時間経過以降もTXA血漿濃度が10μg/mL超で、最大溶解度は17%未満だった。推定失血量中央値は5mg/kg群750mL、10mg/kg群750mL、15mg/kg群700mLだった。TXA濃度増加に伴う血漿トロンビン生成量増加は見られず、Dダイマーの変化量に群間差はなかった。母乳中のTXA濃度は母親の血漿濃度の1%以下だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームを...