1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 夜間の航空機騒音が急性CVD死亡の引き金になる可能性

夜間の航空機騒音が急性CVD死亡の引き金になる可能性

2020年12月23日  European Heart Journal

スイスのチューリッヒ空港周辺で2000-15年に発生した心血管疾患(CVD)死亡例2万4886件を対象に、夜間の航空機騒音が死亡率に及ぼす急性影響(acute effects)をケース・クロスオーバー研究で検討した。 その結果、夜間発生の死亡例では、死亡前2時間の航空機騒音への曝露水準に全CVD死亡率との有意な関連が見られた[LAeq20dB未満に対するLAeq50dB超(最高曝露群)のオッズ比1.44、95%CI 1.03-2.04]。この関連は、虚血性心疾患、心筋梗塞、心不全および不整脈で一貫して認められた。女性(P=0.02)、道路と鉄道による背景騒音が少ない地域の住人(P=0.01)、1970年以前に建設された建物の住人(P=0.36)で関連がさらに顕著だった。研究の対象集団での人口寄与割合は3%と算出された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご...