新ポリオワクチン、成人で良好な安全性と免疫反応を確認

2016年に成人100例を対象に1価の2型経口ポリオウイルスワクチン（OPV2）の1回または2回接種の無作為化試験が実施された（第IV相歴史的対照試験）。2019年にはこの100例を含むOPV接種歴がある200例を対象に新規ワクチン候補OPV-c1とOPV-c2いずれかの1回または2回接種（各50例）、さらに不活化ポリオウイルスワクチン（IPV）接種歴のある50例を対象に新OPV-c1、OPV-c2、プラセボ（各17例、16例、17例）するを接種第II相プラセボ対照試験を実施。投与後28日の安全性をワクチン接種全例で評価した。 その結果、OPV接種歴があるグループでは、1価OPV2群の62％、OPV2-c1群の71％、OPV2-c2群の74％に初回接種後の全身性有害事象が報告された。IPV接種歴があるグループでは、OPV2-c1群の94％、OPV2-c2群の81％、プラセボ群の88％に全身性有害事象が発生した。OPV接種歴がある296例の抗体陽性率は試験開始時時に97％で、新規OPV2 1回接種後100％、1価OPV2 1回接種後97％だった。ワクチン関連の試験中止や重篤な有害事象の...