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冠血流予備量比を用いたPCI適応判定で転帰改善

2020年12月25日  Journal of the American Medical Association

カナダ・オンタリオ州で、冠血流予備量比(FFR)を用いたPCIの適応判定による臨床転帰改善効果を多施設共同後ろ向きコホート研究で検討。単一病変のFFRを測定した9106例(平均年齢65歳、35.3%が女性)をFFR閾値(虚血0.80以下、非虚血0.80超)に基づき2つのコホートに分けた。主要評価項目は、重大な心血管系有害事象(MACE:死亡、心筋梗塞、不安定狭心症または緊急の冠動脈血行再建と定義)とした。 その結果、虚血コホート(2693例)では、PCI実施例(75.3%)の5年後のMACE発生率がPCI非実施例(内科的治療単独、24.7%)よりも有意に低かった(31.5% vs 39.1%、ハザード比0.77、95%CI 0.63-0.94)。非虚血コホート(6413例)では、PCI実施例(12.6%)の5年後のMACE発生率がPCI非実施例(87.4%)よりも有意に高かった(33.3% vs 24.4%、ハザード比1.37、95%CI 1.14-1.65)が有意に高かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名で...