ラップの歌詞にメンタルヘルスに関する暗喩が増加

1998年、2003年、2008年、2013年、2018年に米国でヒットした上位25曲のラップ音楽計125曲を対象に、歌詞の中の精神的症状に関する表現の使用率を内容分析で検討。123曲（98％）のリードアーティストが北米出身、リードアーティスト97人（78％）が黒人/アフリカ系アメリカ人男性で、全体の平均年齢は28.2歳だった。 その結果、35曲（28％）に不安、28曲（22％）に抑うつ、8曲（6％）に自殺に関する表現が含まれ、26曲（21％）が精神的健康に関する暗喩を使用していた。自殺の表現を含む曲の割合は1998年の0％から2018年には12％、抑うつの表現を含む曲の割合は16％から32％、精神的健康に関する暗喩を含む曲の割合は8％から44％へと有意に増加した。環境条件（調整後オッズ比8.1、95％CI 2.1-32.0）と異性関係（同4.8、1.3-18.1）関連のストレス因子が精神的健康に関する表現と同時に発生する可能性が最も高かった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDo...