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慢性硬膜下血腫、デキサメタゾンで転帰改善せず

2020年12月26日  New England Journal of Medicine

英国で、症候性の慢性硬膜下血腫の成人患者748例を対象に、デキサメタゾン(DEX)が転帰にもたらす効果を多施設共同無作為化試験で検討。経口デキサメタゾンを1日2回8mgから2週間で漸減投与した。主要評価項目は、修正ランキン尺度[0点(無症状)-6点(死亡)]で評価した6カ月後の転帰良好(スコア0-3点)とした。 患者の平均年齢は74歳で、初回入院中に94%が血腫除去手術を受けた。主要評価項目達成率は、デキサメタゾン群83.9%、プラセボ群90.3%だった(プラセボ群優位で差-6.4パーセントポイント、95%CI -11.4--1.4、P=0.01)。デキサメタゾン群の方がプラセボ群よりも有害事象が多かった。血腫再発による再手術は、デキサメタゾン群(1.7%)の方がプラセボ群(7.1%)より少なかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) ...