抑うつ症状があると後のCVD発症リスクが上昇

抑うつ症状とその後の心血管疾患（CVD）新規発症との関連をEmerging Risk Factors CollaborationとUKバイオバンクの参加者個別データの統合解析で検討。主要評価項目は、冠動脈性心疾患（CHD）、脳卒中、CVD（CHDと脳卒中の複合）とした。 ERFCコホート（計21件、参加者16万2036例、73％が女性、調査開始時の平均年齢63歳）で、CHD 5078件、脳卒中3932件が記録された（追跡調査期間中央値9.5年）。年齢、性別、喫煙習慣および糖尿病で調整した抑うつスコア1SD上昇当たりのハザード比は、でCHD 1.07（95％CI 1.03-1.11）、脳卒中1.05（同1.01-1.10）、CVD 1.06（同1.04-1.08）だった。 UKバイオバンク（参加者40万1219例、女性55％、調査開始時の平均年齢56歳）で、CHD 4607件、脳卒中3253件が報告された（追跡調査期間中央値8.1年）。抑うつスコア1SD上昇当たりのハザード比は、CHD 1.11（同1.08-1.14）、脳卒中1.10（同1.06-1.14）、CVD 1.10（同1.0...