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過剰炎症がある重症COVID-19、ステロイドで生存率改善

2020年12月27日  Chest

中国・湖北省武漢市の病院で、2020年1月から2月の間に重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため入院した患者428例を対象に、臨床表現型別のコルチコステロイド療法の効果を後ろ向きコホート研究で検討。280例(65.4%)にコルチコステロイドを投与した。 その結果、コルチコステロイド群の28日死亡率は、非投与群よりも有意に高かった(53.9% vs 19.6%、P<0.0001)。周辺構造モデルを用いたところ、コルチコステロイド投与と28日死亡率に有意な相関性は認められなかった(ハザード比0.80、95%CI 0.54-1.18、P=0.26)。解析では、2種類の表現型を特定し、低炎症型と比較すると、過剰炎症型で炎症性サイトカイン濃度、SOFAスコアおよび合併症発症率が上昇していた。過剰炎症状態の患者では、コルチコステロイド投与によって28日死亡率が低下した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが...