1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19ワクチン購入予約、高所得国が過半数占める

COVID-19ワクチン購入予約、高所得国が過半数占める

2020年12月27日  British Medical Journal

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン候補薬(2020年11月15日時点での発表品)上市前の購入確約や接種コース当たりの単価を横断解析で評価した。 2020年11月15日現在、複数国が、COVID-19ワクチン製造元13社から計74.8億回(37.6億接種コース)分のワクチン上市前購入を確約していた。その過半数(51%)が世界人口の14%を占める高所得国向けだった。全世界のCOVID-19症例の5分の1(1102万例)を占める米国は、ワクチン8億回分を予約している。日本、オーストラリアおよびカナダがワクチン計10億回分以上分を予約しているが、3国のCOVID-19症例数(45万例)は、現時点で全世界の症例数の1%にも満たない。 全候補ワクチンが順調に製造されれば、2021年末までの製造規模は59.6億コースになる。中・低所得国向け分は、製造会社のワクチン接種コースの最大40%(23億4千回分)で、高所得国が予約購入規模を拡大すれば減り、調達分を分配すれば増えることになる。 価格は、接種コース単価6.00米ドル(4.50ポンド、4.90ユーロ)から、コース単価74米ドルま...