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ホルモン補充療法で遅発性喘息リスク低下

2020年12月28日  専門誌ピックアップ

英国プライマリケアデータベースに登録された周閉経期または閉経後の女性35万3173例(46-70歳)を対象に、ホルモン補充療法(HRT)およびその治療継続期間と遅発性喘息発症リスクの関連を全国コホート研究で検証。17年間(134万423人年)の追跡で、喘息の新規発症は7614例だった(1000人年当たり発症率5.7)。 その結果、HRT歴なしに比べると、HRT歴があると喘息発症リスクが低さく、ハザード比はHRT歴ありの全体で0.83(95%CI 0.76-0.88)、エストロゲン単独療法で0.89(同0.84-0.95)、エストロゲン・プロゲストーゲン併用療法で0.82(同0.76-0.88)だった。治療中のHRTでも喘息発症リスクが低下し、ハザード比は全体で0.79(同0.74-0.85)、エストロゲン単独療法で0.80(同0.73-0.87)、エストロゲン・プロゲストーゲン併用療法で0.78(同0.70-0.87)だった。長期HRTで用量反応性の喘息発症リスクが低下し、ハザード比は実施期間1-2年0.93(同0.87-0.99)、3-4年0.77(同0.70-0.84)、5年以上...