ARDS呈するCOVID-19、右室-肺動脈アンカップリングで生存予測
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の入院患者94例(平均年齢64歳)を対象に、右室不全および右室-肺動脈アンカップリングが予後に及ぼす影響を検討した。 その結果、22例が非侵襲的、37例が侵襲的補助換気を受け、侵襲的補助換気を受けていた25例が死亡した。生存群は、死亡群よりも年齢が若く(62±13歳 vs. 68±12歳、P=0.033)、過体重者や常時喫煙者の割合、NT-proBNP値、IL-6濃度が低く、動脈血酸素分圧(PaO2)/吸入酸素濃度(FIO2)比が高かった(270±104mmHg vs. 117±57mmHg、P<0.001)。死亡群で生存群に比べ収縮期肺動脈圧(PASP)が高く(42±12mmHg vs. 30±7mmHg、P<0.001)、三尖弁輪収縮期移動距離(TAPSE)が短かったため(19±4mm vs. 25±4mm、P<0.001)、TAPSE/PASP比は生存患者で低かった(0.51±0.22mm/mmHg vs. 0.89±0.29mm/mmHg、P<0.001)。TAPSE/PASP比およびPaO2/F...
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