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回避可能な失明と視覚障害の有病率、低下目標に達せず

2020年12月30日  専門誌ピックアップ

1990-2020年の世界の失明および視力低下の発生率と相対的寄与度を眼疾患集団ベース調査の系統的レビューおよびメタ解析で推定。世界保健総会グローバルアクションプラン(WHA GAP)「VISION 2020 The Right to Sight Program」の目標とされている回避可能な視覚障害有病率25%低下と結果を比較した。若年層のデータ不足により、50歳以上を中心に解析した。 その結果、回避可能な視覚障害および失明の1000人当たり粗有病率は2010年96.0例、2019年9.58例(変化率-0.2%)となり、経時的変化は見られなかった。年齢標準化有病率は失明で-15.4%低下したが、中等度ないし重度視覚障害(MSVI)の変化は見られなかった(同0.5%)。症例数は失明で10.8%、MSVIで31.5%増加した。2020年の失明原因は白内障が最も多く(1520万例)、次いで緑内障(360万例)、屈折異常の低矯正(230万例)、加齢黄斑変性(180万例)、糖尿病網膜症(86万例)で、MSVIの原因は屈折異常の低矯正(8610万例)、白内障(7880万例)だった。 この記事への...