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がんの免疫チェックポイント阻害薬治療で心イベントリスク増

2020年12月31日  European Heart Journal

デンマークで2011-17年の肺がん患者2万5573例および悪性黒色腫患者1万3568例を対象に、免疫チェックポイント阻害薬治療と心イベントの関連を全国後ろ向きコホート研究で検討。主要複合転帰は心イベント(不整脈、心膜炎、心筋炎、心不全)または心血管死とした。 その結果、1年間の心イベント絶対リスクはプログラム細胞死1(PD-1)阻害薬で治療された肺がん患者9.7%(95%CI 6.8-12.5)、PD-1阻害薬で治療された悪性黒色腫患者6.6%(同1.8-11.3)、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)阻害薬で治療された悪性黒色腫患者7.5%(同3.7-11.3)だった。ハザード比は、免疫チェックポイント阻害薬初回投与から6カ月以内で、PD-1阻害薬を投与した肺がん患者2.14(95%CI 1.50-3.05)、PD-1阻害薬を投与した悪性黒色腫患者4.30(同1.38-13.42)、CTLA-4阻害薬を投与した悪性黒色腫患者4.93(同2.45-9.94)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは...