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重症TBI、病院到着前トラネキサム酸投与で死亡率上昇

2020年12月31日  JAMA Neurology

重症の外傷性脳損傷(TBI)患者1827例を対象に、病院到着前トラネキサム酸(TXA)投与と死亡および機能転帰との関連を多施設コホート研究で評価(BRAIN-PROTECT試験)。主要評価項目を30日死亡率とした。 未調整の分析で、病院到着前にトラネキサム酸を投与した患者の方が投与しなかった患者よりも30日死亡率が高かった(オッズ比1.34、95%CI 1.16-1.55、P<0.001)。交絡因子で調整後、全コホートでトラネキサム酸の病院前投与と死亡率の間に関連は見られなかった。病院到着前にトラネキサム酸を投与した孤発性の重症TBI患者(同4.49、1.57-12.87、P=0.005)、および多重代入法で分析した場合(同2.05、1.22-3.45、P=0.007)に30日死亡率の大幅に上昇が持続して見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認...