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くも膜下出血、超早期トラネキサム酸投与で転帰改善せず

2021年1月2日  Lancet

動脈瘤性くも膜下出血(SAH)患者955例を対象に、超早期の短期間トラネキサム酸(TXA)抗線溶療法による臨床転帰改善効果を多施設共同非盲検結果遮蔽前向き無作為化試験で検討(ULTRA試験)。TXA投与は診断直後に開始した(1g急速投与、その後1g/8時間で静注)。主要評価項目は修正ランキン尺度で評価した6カ月後の臨床転帰とし、良好(0-3点)と不良(4-6点)に分類した。 intention to treat解析では、TXA群の60%、対照群の64%が転帰良好だった(調整後オッズ比0.86、95%CI 0.66-1.12)。無作為化後から動脈瘤治療前までの再出血率はTXA群10%、対照群14%だった(オッズ比0.71、95%CI 0.48-1.04)。その他の重篤な有害事象発現率は両群で同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) ...