1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. メチルプレドニゾロン術前投与で肝切除後の合併症減

メチルプレドニゾロン術前投与で肝切除後の合併症減

2021年1月2日  Annals of Surgery

拡大肝切除術後の合併症予防にメチルプレドニゾロン術前単回投与が有効かを並行群間2群二重盲検無作為化比較試験で検討。第4次医療施設で待機的拡大肝切除術(3区域以上)を施行する成人患者151例(平均年齢62.8歳、57%が男性)をメチルプレドニゾロン群(500mg)とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、肝切除術後90日以内の合併症とした。 術前診断は、大腸からの肝転移(69%)、肝細胞がん(18%)、大腸以外からの肝転移(7%)、肝内胆管がん(6%)だった。メチルプレドニゾロン群の方がプラセボ群よりも術後合併症の発生率が有意に低く(31.2% vs. 47.3%、P=0.042)、臓器・体腔手術部位感染症の発生率が低く(6.5% vs. 17.6%、P=0.036)、入院期間も短かった(8.9日 vs. 12.5日、P=0.015)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは...