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高眼圧の遺伝的素因保有者でカフェインが眼圧上昇と関連

2021年1月3日  Ophthalmology

UKバイオバンクのデータを用いて、カフェイン摂取と眼圧・緑内障の関連、またその関連が高眼圧の遺伝的素因で修正されるかを検討。コーヒーと紅茶の摂取量と角膜可塑性で補正した眼圧データが入手できた12万1374例を解析対象とした。 メンデル無作為化解析で、コーヒー摂取が眼圧に影響を及ぼす因果効果は指示されなかった(P>0.1)。1日当たりカフェイン摂取量の最低四分位群(87mg未満)に比べると、最高四分位群(232mg超)の眼圧が0.10mmHg低かったが(傾向のP=0.01)、この関連はIOPの多遺伝子リスクスコア(PRS)で修正された。IOP PRSの最高四分位群では、1日当たりのカフェイン摂取量80mg未満に比べると、480mg超で眼圧が0.35mmHg高かった(交互作用のP=0.01)。カフェイン摂取量と緑内障の関連はnullだったが(P≧0.1)、この関連もIOP PRSで修正され、カフェイン非摂取のIOP PRS最低四分位群に比べると、カフェイン1日当たり321mg以上摂取のIOP PRSの最高四分位群で緑内障有病率が3.90倍高かった(相互作用のP=0.0003)。 この記事...