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敗血症、右室機能障害あると死亡率上昇

2021年1月3日  Chest

敗血症および敗血症性ショックの成人患者を評価した研究のメタ解析を実施し、右室機能障害が死亡率に及ぼす影響を検討。1999年1月-2020年4月に公表された文献をレビューし、研究10件の患者計1373例を組み入れた。主要評価項目は全死因死亡率とし、短期死亡率(30日以内)と長期死亡率(31日以降)に分けた。個々の研究から効果推定値を抽出し、DerSimonian and Lairdの変量効果一般逆分散法を用いて統合した。 477例(34.7%)に右室機能障害(右室収縮期運動の低下、高い右室/左室比、右室駆出率の低下)が認められた。研究の異質性は、短期死亡率と長期死亡率でそれぞれ中等度(I2=58%)と低度(I2=49%)だった。右室機能障害は、短期死亡率が高いこと(併合オッズ比2.42、95%CI 1.52-3.85、P=0.0002)(10件)、および長期死亡率が高いこと(併合オッズ比2.26、95%CI 1.29-3.95、P=0.004)(4件)と関連していた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり...