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穿孔性憩室炎の洗浄と切除、長期の重度合併症率に差なし

2021年1月3日  JAMA Surgery

腹腔鏡下腹膜洗浄または1次切除を実施した穿孔性化膿性憩室炎患者の5年転帰を国際多施設共同無作為化試験で比較(SCANDIV試験)。緊急手術を要する左側急性穿孔性憩室炎の症状があり、CTで遊離ガスが確認でき、Hinchey分類IV未満の患者を組み入れ、腹腔鏡下腹膜洗浄群と大腸切除群に割り付けた。 追跡期間中央値は59カ月で、洗浄群73例、切除群69例を最終解析の対象とした。主要評価項目に規定した重篤な合併症の発生率は洗浄群36%、切除群35%だった(P=0.92)。副次評価項目のうち、全死亡率はそれぞれ32%、25%(P=0.36)、生存例でのストーマ保有率は8%、33%((P=0.002)、ストーマ閉鎖を含む二次手術の実施率は36%、35%(P=0.92)だった。憩室炎の再発率は洗浄群の方が高かった(21% vs 4%、P=0.004)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳し...