がんサバイバーは脳卒中リスク高い

集団ベースのコホート研究20件（対象計1047万9530人）の既報データを用いて、がんサバイバーの脳卒中リスクをメタ解析で検討した。 その結果、がんのない対照集団に比べると、がんサバイバーの脳卒中の相対リスクは全体で1.66（95％CI 1.35-2.04、P＜0.001）だった。頭頸部、血液、肺、膵臓、胃がんのサバイバーで一貫した有意な結果が示されたが（いずれもP＜0.05）、その他のがん種では有意なリスク増加は見られなかった。女性（相対リスク1.38、95％CI 1.18-1.61、P＜0.001）、診断時に45歳未満（同2.57、1.27-5.19、P＝0.009）、1年以上2年までの短期生存（同1.69、1.18-2.42、P＝0.004）のがんサバイバーでリスク上昇度が顕著だった。がんサバイバーは出血性脳卒中より虚血性脳卒中（同1.53、1.28-1.84、P＜0.001）のリスクが有意に高かった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カン...