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IBD妊婦の児に無症候性炎症の可能性

2021年1月4日  専門誌ピックアップ

炎症性腸疾患(IBD)が妊娠転帰に及ぼす影響を便中カルプロテクチン値の反復測定解析で検討。母親358例(そのうち98例がIBD患者)の便検体614検体および児289例(そのうち76例がIBD患者の児)の便検体1005検体の解析を実施した。 その結果、IBDの母親は非IBDの母親よりも妊娠期間を通して便中カルプロテクチン値が高かった(P=7.5×10-54)。妊娠中の便中カルプロテクチン値は、非IBDの母親では徐々に上昇し、IBDの母親では低下した(交互作用のP=5.8×10-7)。性別、分娩様式、摂食行動、抗菌薬曝露で調整後、IBD患者の児は非IBDの母親の児よりも3歳までの便中カルプロテクチン値が有意に高かった(生後2週間から3カ月まで:P=0.015、12カ月から36カ月まで:P=0.00003)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。)...