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白内障手術時のデスメ膜剥離、半数が水晶体吸引時に発生

2021年1月6日  JAMA Ophthalmology

眼内レンズ(IOL)挿入を伴う2.2mm透明角膜微小切開での超音波水晶体乳化吸引術を受けた白内障患者133例133眼(平均年齢72.3歳、57.9%が女性)を対象に、切開によるデスメ膜剥離(DMD)発生のタイミングおよび関連因子を症例集積研究で検討した。 その結果、手術中に125眼(94.0%)でDMDが発生し、2眼(1.6%)が嚢切開時、7眼(5.6%)がハイドロダイセクション時、69眼(55.2%)が水晶体吸引時、44眼(35.2%)が灌流吸引時、3眼(2.4%)がIOL挿入時だった。DMDの重症度は手術経過に伴い増加した(初回時と最終時の相対的DMD長の平均差22.8%、95%CI 20.0-25.6、P<0.001)。多変量ステップワイズ分析で、DMDの重症度に超音波検査の時間(β=0.34、0.17-0.50、P<0.001)、相当の平均超音波出力(β=87.8、19.1-156.4、P=0.01)、前創縁および後創縁でのDMD(係数16.7、6.4-26.9、P=0.002)との関連が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投...