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大学内のコロナ感染、社会的距離とマスク着用で予防可能

2021年1月6日  Annals of Internal Medicine

米国内の大学が実施した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大抑制対策による臨床転帰やコストを動的マイクロシミュレーションモデルCEACOV(COVID-19介入の臨床経済分析)で検討。1学期間(105日間)の学生5000人および教職員1000人当たりの感染、隔離日数、感染予防1件当たりの費用、質調整生存年(QALY)当たりの費用などを算出した。 その結果、学生間のCOVID-19症例数は、軽減対策なしの場合は3746例だったが、社会的距離保持とマスク着用を徹底する軽減対策によって493例に減少し、さらに無症状者を3日ごとに検査した場合は151例に減少した。教職員では、対策前164例、対策後28例、検査導入後25例だった。費用はばらつきが大きく、最小限の社会的距離対策で約40万ドル、検査(1回当たり10ドル)を組み入れた対策では約90万-210万ドルだった。社会的距離保持とマスク着用を徹底した対策では、マスク着用のみの場合と比べると、感染予防1件当たりのコストは170ドル(QALY当たり4万9200ドル)だった。ルーチンの検査を追加すると、感染予防1件当たりのコストは2010...